短期間で油土壌を浄化する「新バイオオーグメント工法」
・「バイオレメディエーション」と呼ばれる微生物による油汚染土壌の浄化工法のうち、外部の微生物 を添加する「バイオオーグメンテーション」工法は、一般的に、①施工期間が3ヶ月から6ヶ月程度 かかる、②重質油に対応していない、③土壌の生態系バランスが崩れる懸念がある等の課題を抱えている。
・当社が開発した生態系に影響しないバクテリアによる土壌浄化材「SNOM(スノム)」をはじめとする油浄化関連商品と、独自の前処理技術で浄化を促進する「新バイオオーグメント工法」によって、これらの課題を解決し、浄化期間の短縮化、対象油の拡大等を実現いたします。
・本事業は、汚染土壌調査、油浄化関連商品生産、施工の各専門企業が連携し、工事として請け負 い、顧客にワンストップサービスを提供することで「新バイオオーグメント工法」のさらなる普及を目指しています。
事例紹介1 油汚染土壌浄化:耕作地
1 | 施工年月日 | 平成24年5月23日から1ヶ月間 |
2 | 施工場所 | 京都府京丹後市峰山町 |
3 | 使用材料 | 「分散剤・分解剤」(前処理材) スノム土壌(NS-1) |
4 | 施工会社 | ㈱山寅組 |
5 | 施工面積 | 300㎡ |
工程:【前処理】(目的とポイント)
施工の再現性、確実性を持たせる目的で「前処理」を実施します。
前処理剤Aは、土中の油分を施工土壌全般に『分散』させ、油濃度を均一にするために実施します。
前処理剤Bは、主に重合性が高い鉱物油に適用するもので、高分子を低分子に『分解』してバクテリアが油を『消化』しやすくするために使用します。
【ワンポイント】
前処理剤A(分散剤)には、界面活性剤が4.5%入っているので濃度を高くして使用すると、泡が出ます。
工程:【本施工】(目的とポイント)
浄化を促進させる目的で「スノム土壌」と土壌がよく混ざるように均一に散布します。『消化』の速度は、油の量とバクテリアの量が比例しますので、油の濃度の高い箇所はスノムの散布量を多くします(事前調査の上、スノム土壌の散布量を決定)
【ワンポイント】
微生物の環境には、適度の「水・空気・温度・栄養素」が必要です。
約30日間、状況に応じて土壌を好環境に保ちます。
事例紹介2 油汚染土壌浄化:水田
1 | 施工年月日 | 平成20年4月20日から1ヶ月間 |
2 | 施工場所 | 島根県鹿足郡津和野町青原 |
3 | 使用材料 | 「分散剤・分解剤」(前処理材)スノム土壌(SV) |
4 | 施工会社 | (有)平野建設 |
5 | 施工面積 | 700㎡ |