今月のコラムは、ニュース等で報道されている海上での油流出事故の話です。
近年、油流出事故は減少傾向にあるそうですが、それでも毎年数百件は発生、その一部で海岸線や漁場に油が襲来し産業・観光等に被害を生じさせています。事故によって海上を漂う油は、オイルフェンス等による物理的な囲い込みで、海岸線への到達を防止・油を回収します。海岸線に漂着した油や汚染された海浜堆積物(砂等)は除去・清掃をするなど、環境への配慮が必須となります。
漂着した油や汚染された海浜堆積物は、まずポンプやバキュームまたは手作業で回収・処理されます。油を中和する油処理剤を使うこともありますが、環境に影響を与えてしまうおそれもあり、場所によっては処理剤を使用できず清掃作業が難航します。
そのような状況時に活用できるのが油吸着材【スノム】です。植物由来の油吸着材なので、仮に回収漏れがあったとしても含有バクテリアが油を水と二酸化炭素に分解、環境への影響を減少させます。また撥水力が高く水をはじき油のみを素早く吸着、一度油を吸着すると再流出させないので、水上での漏油事故や災害時の漏油処理など様々な状況に対応できます。